嘘喰い 密葬課の種子
課長の容赦ない暴力が炸裂した回でしたが、何より気になったのは伽羅さんの前で
語った組織論。
死と滅亡は違うと語り、その例えにモンゴンゴというアフリカで種の話になるのですが、前にも種の例えがありました。
昔、嘘喰いが料亭でギャンブルをした事実を賭けの対象とした際、誰もが種を撒いて生きている。とナレーションで語られていました。
この嘘喰いの行動から門倉VS箕輪に繋がり、果ては密葬課は解体されてしまったのですから因果なものですね。
さて、課長の言う通り、立会人も、読者も含めこの屋形越えに相応しい者は「元・零号立会人伽羅」と深く刻み込まれています。
そしてその伽羅の「意思」は誰もが受け継ぐ事になり、滅亡する事はなく繁栄するとも言えます。
その視点から見れば密葬課は解体され、課長と鷹さんは賭郎で立会人となったが果たして滅亡したのか?という事です。
確かにその論理で言えば密葬課という「組織」は消えましたが、まだその「意思」は残っているのでしょう。
そしてこの戦いで勝つことにより賭郎という組織を内側から変化させる事も可能なのかもしれません。
しかし
そんな事が立ち会う理由となりえるのでしょうか?
二人が望む立会人(読者も含め)は自分が誰よりもあの場所に「立ち合いたい」と願う物です。
ただただ「立ち会う」という純粋な欲求を持った立会人こそが相応しいと思うので
課長の線は消えました。
門倉さんの勝ちですね